FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Bienvenido, Mr. Marshall (邦題:ようこそ、マーシャルさん)

スペイン映画で「3B」と言えば、

ルイス・ブニュエル(Luis Buñuel)

フアン・アントニオ・バルデム(Juan Antonir Bardem、ハビエル・バルデム Javier Bardemの叔父)

そして今作 『Bienvenido, Mr. Marshall(ようこそ、マーシャルさん)』 の
監督ルイス・ガルシア・ベルランガ(Luis García Berlanga)。

スペイン映画史には欠かせない 『Bienvenido, Mr. Marshall』 をご紹介しましょう。

【あらすじ】
スペイン北西に位置するある農村ビジャール・デル・リオ。
村人は理容院でサッカー談義、ゴシップ話で盛り上がったりと穏やかに過ごす。
時計台の時計は止まり、村の娯楽はカフェと映画のみ。

ある日、アンダルシア出身の歌手カルメンとマネージャーのマノロが村にやってくる。村長パブロが村を案内している中、高官が現れ、マーシャル・プラン視察のため、この村を訪れるアメリカ人を歓迎するようパブロに伝える。パブロは何の考えも無しにそれを引き受ける。

マノロはアメリカに長年滞在していた経験から、アメリカ人はアンダルシア風を好むという。それを聞いたパブロは道や建物の壁や、村人の装いをアンダルシア風に強制する。また村の小さな学校に全村民が集まり、アメリカについて学び、マノロ作詞・作曲の歓迎歌を練習する。

パブロ村長や側近は、アメリカが大枚を村に落としてくれることを信じ、村人一人ずつ希望を聞き出す。その夜、パブロたちは夢を見る。神父はKKKに捕らわれ、アメリカ大陸を発見した先祖を持つ元貴族は先住民から釜ゆでにされ、西部劇で撃ち合うパブロ。

翌朝、全村民はアンダルシア風衣装に身を包み、歓迎歌を唄い、アメリカ人の到着を待つ。ついに数台の車が村に近づくが、立ち止まるどころか、猛スピードで立ち去る。
村日は失望するだけでなく、建築にかかったお金を税金として村に納めることに。

時は過ぎ、これまで通りのビジャール・デル・リオに。
村人は忘れたかのように平和で静かな時を過ごすのでした。


【解説】
製作された1952年は、フランコ独裁政権真っただ中。表現の自由に制限がかかり、検閲が横行していた時代。
第二次世界大戦後で疲れ切ったヨーロッパ経済を復興させようとアメリカがマーシャル・プランという援助計画が実施された時代でもあります。
今作は、そのマーシャル・プランにまつわる、スペインにある村のドタバタ劇を描いたコメディー映画です。

ちなみに1936年からはじまった市民戦争が3年後の1939年に終了。同年から政権を掌握したフランコが亡くなる1975年まで、実に37年間も独裁政権がスペイン全土を支配。
フアン・カルロス一世が王政復古を宣言した1975年から今日(2012年)までで36年!
ほぼ同期間ではあるものの、独裁政権が残した傷跡は大きく、今だ問題が山積みのスペイン。
王政復古後、スペインは門戸を開放したことで急激に変化を求められた国でもあります。

市民戦争で経済的に疲弊し、独裁政権のため国際的に孤立状態にあったスペインは、支援が必要な状態で、「誰かが何かをしてくれるだろう」と他力本願な姿勢がこの時代に見受けられました。
村民から希望を聞き入れ、結局は何も起きず、逆に身銭を切ることを描く様は、そのようなスペイン人のメンタリティーを批判しているとも言えるでしょう。
結局は何をやるにしても無駄骨という叶わぬ夢を描いていることもあり(独裁政権にはありがたいこと)、コメディーでもあるため検閲を軽く通過した今作は、スペイン全土で公開されました。

耳の不自由な村長役でしゃがれ声の José Isbert の名演にも注目です。
http://es.wikipedia.org/wiki/Jos%C3%A9_Isbert

アンダルシア風と書きましたが、南部に位置するアンダルシアは色で言うと青と白。
青い空、家の壁は白く花が飾られているイメージがあると思います。また、「影」をつくるため、道幅が狭くなっています。

一方、舞台になっている北西部ビジャール・デル・リオは、乾燥地帯なため色は茶色。道幅が広くなっています。
同じスペインでもこれだけ文化が違うことがわかります。


ちなみに今作は日本において劇場公開はされず、京橋フィルムセンターで開催された「スペイン映画の史的展望〈1951~1977> 」 (83.10.9~11.11/フィルムセンター) で上映されたのみ。かな。


監督:ルイス・ガルシア・ベルランガ Luis García Berlanga
製作年:1952
分数:75 minutos
脚本:Juan Antonio Bardem, Miguel Mihura y Luis García Berlanga
キャスト:José Isbert, Lolita Sevilla, Manolo Moran, Alberto Romea, Elvira Quintillá, Luis Pérez de Leon, Félix Fermández
ジャンル:Comedia


この歌が劇中何度も繰り返されるため、口づさんでしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=6qbPazY5hAI
(こちらで映像が見れます)

歓迎歌
Los yanquis han venido,
olé salero, con mil regalos,
y a las niñas bonitas
van a obsequiarlas con aeroplanos,
con aeroplanos de chorro libre
que corta el aire,
y también rascacielos, bien conservaos
en frigidaire
ESTRIBILLO
Americanos,
vienen a España
guapos y sanos,
viva el tronío
de ese gran pueblo
con poderío,
olé Virginia,
y Michigan,
y viva Texas, que no está mal,
os recibimos
americanos con alegría,
olé mi madre,
olé mi suegra y
olé mi tía.
El Plan Marshall nos llega
del extranjero pa nuestro avío,
y con tantos parneses
va a echar buen pelo
Villar del Río.
Traerán divisas pá quien toree
mejor corría,
y medias y camisas
pá las mocitas más presumías.
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。