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食事の時間

日照時間が圧倒的に長いスペイン。そのためスペインの食事時間は日本とは全く違い、初めは戸惑うばかり。

朝食 朝8時~
おやつ 朝10時~
昼食 午後2時~
おやつ 午後5~7時ころ
夕食 午後9時~

朝は8時ころに陽が昇り、夜は10時くらいまで明るいので、この食事時間帯になるのでしょうね。
初めは、特に夕食の時間が夜9時は耐えられませんでしたが、今は慣れてこの時間に自然に食べれるようになりました。

大学が朝8時30分からと早いので、寝るのは24時なので、あまり胃に残るモノは食べないように気をつけていますが。なんせスペインは美味しいモノばかりなので、コントロールし難いところがあります。
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震災映画特集 in マドリード (番外編)

ちょうど震災特集のゲストをどうしようと、お正月に山形にある温泉に入りながら考えていました。

「あっ、エリセ監督がいいじゃない?! マドリードだし、ちょうどいいんじゃねー!」と自分の名案に自分で興奮し、のぼせるところでした。

それから1月5日に渡西。
ようやく作品のラインアップが2月初旬に決まり、ゲスト招聘の話に。

エリセ監督の招聘はかなり難しいと、字幕制作会社、スペイン映画研究者、マドリードで映画祭を開催しているスタッフから異口同音に言われました。
スペインの映画関係者は「エリセ監督は特別だから」と口癖のように言います。

私の意識のなかで震災映画特集は「特需」であり、昨年のなら国際映画祭へ参加されていることもあり、エリセ監督にはマドリード上映にも協力してもらえるのではないかと、心底信じていました。

交流基金スタッフと作戦会議をして、スペイン語で熱烈なレターを書いてもらいました。
突破口は私が切り開くことになり、思いの丈を盛り込んだラブレターを彼に送ると…。
そしたら、何と彼から直接メールが来たではないですか!!!

もうこれにはかなり興奮しました。
映画祭で長年ゲスト交渉をしてきましたが、これほど興奮したのは初めてだと思います。

昼寝も出来ず、勉強も手に着かず、ビールを飲んでも酔えず。
日本にいる姉に電話して興奮をおさえようとしましたが、それでも冷めず。
帰宅して疲れている同居人たちに話して、ようやく興奮は修まりました。

あとは交流基金のスペイン語ができる日本人スタッフにバトンタッチして私は毎晩祈るばかり。

ポルトガルで次回作の準備のためマドリード不在のエリセ監督から、3月7日マドリードにはいるようにするよ、とメールが。
結局は、参加できないと前日にドタキャンされました。
生ものゲストに来場してもらうにはドタキャンはつきものなので、もちろん覚悟は決めていました。
でも、やはりショックですよね。

そんな私の心をすでに読んでいたかのように、エリセ監督から暖かいメッセージをもらいました。
内容は内緒ですが、これまた鼻血がでる思いでした。
スペイン人からは、彼と直接メールでやりとりをしたことだけでも快挙だよ、と慰められましたが…。

さて、マドリードでの上映を3月17日に終え、今はバルセロナで3月24日からスタート。
毎週1本ずつおこないます。

●共催団体:カサアシア
●プログラム
http://www.casaasia.es/actividad/detalle?id=206044
(チラシをダウンロードできます)

3月24日 『3.11 A Sense of Home』
3月31日 『相馬看花』
4月14日 『雪海』
4月21日 『トーキョードリフター』
4月28日 『なみのおと』

また、バルセロナのローカルTV局BTVの番組の一環で、カサアシアで行われるイベントを紹介するコーナーがあります。
そこで映像を紹介し、番組放映後も同局のホームページに1週間掲載されています。
『相馬看花』 が今ちょうどご覧になれます。大体47分ころからです。
4月14日 『雪海』
4月21日 『トーキョードリフター』
4月28日 『なみのおと』

マドリード、バルセロナの上映を聞きつけたある団体もこの特集上映に手を挙げてくれています。
詳細は決まり次第お知らせしますね。

Bienvenido, Mr. Marshall (邦題:ようこそ、マーシャルさん)

スペイン映画で「3B」と言えば、

ルイス・ブニュエル(Luis Buñuel)

フアン・アントニオ・バルデム(Juan Antonir Bardem、ハビエル・バルデム Javier Bardemの叔父)

そして今作 『Bienvenido, Mr. Marshall(ようこそ、マーシャルさん)』 の
監督ルイス・ガルシア・ベルランガ(Luis García Berlanga)。

スペイン映画史には欠かせない 『Bienvenido, Mr. Marshall』 をご紹介しましょう。

【あらすじ】
スペイン北西に位置するある農村ビジャール・デル・リオ。
村人は理容院でサッカー談義、ゴシップ話で盛り上がったりと穏やかに過ごす。
時計台の時計は止まり、村の娯楽はカフェと映画のみ。

ある日、アンダルシア出身の歌手カルメンとマネージャーのマノロが村にやってくる。村長パブロが村を案内している中、高官が現れ、マーシャル・プラン視察のため、この村を訪れるアメリカ人を歓迎するようパブロに伝える。パブロは何の考えも無しにそれを引き受ける。

マノロはアメリカに長年滞在していた経験から、アメリカ人はアンダルシア風を好むという。それを聞いたパブロは道や建物の壁や、村人の装いをアンダルシア風に強制する。また村の小さな学校に全村民が集まり、アメリカについて学び、マノロ作詞・作曲の歓迎歌を練習する。

パブロ村長や側近は、アメリカが大枚を村に落としてくれることを信じ、村人一人ずつ希望を聞き出す。その夜、パブロたちは夢を見る。神父はKKKに捕らわれ、アメリカ大陸を発見した先祖を持つ元貴族は先住民から釜ゆでにされ、西部劇で撃ち合うパブロ。

翌朝、全村民はアンダルシア風衣装に身を包み、歓迎歌を唄い、アメリカ人の到着を待つ。ついに数台の車が村に近づくが、立ち止まるどころか、猛スピードで立ち去る。
村日は失望するだけでなく、建築にかかったお金を税金として村に納めることに。

時は過ぎ、これまで通りのビジャール・デル・リオに。
村人は忘れたかのように平和で静かな時を過ごすのでした。


【解説】
製作された1952年は、フランコ独裁政権真っただ中。表現の自由に制限がかかり、検閲が横行していた時代。
第二次世界大戦後で疲れ切ったヨーロッパ経済を復興させようとアメリカがマーシャル・プランという援助計画が実施された時代でもあります。
今作は、そのマーシャル・プランにまつわる、スペインにある村のドタバタ劇を描いたコメディー映画です。

ちなみに1936年からはじまった市民戦争が3年後の1939年に終了。同年から政権を掌握したフランコが亡くなる1975年まで、実に37年間も独裁政権がスペイン全土を支配。
フアン・カルロス一世が王政復古を宣言した1975年から今日(2012年)までで36年!
ほぼ同期間ではあるものの、独裁政権が残した傷跡は大きく、今だ問題が山積みのスペイン。
王政復古後、スペインは門戸を開放したことで急激に変化を求められた国でもあります。

市民戦争で経済的に疲弊し、独裁政権のため国際的に孤立状態にあったスペインは、支援が必要な状態で、「誰かが何かをしてくれるだろう」と他力本願な姿勢がこの時代に見受けられました。
村民から希望を聞き入れ、結局は何も起きず、逆に身銭を切ることを描く様は、そのようなスペイン人のメンタリティーを批判しているとも言えるでしょう。
結局は何をやるにしても無駄骨という叶わぬ夢を描いていることもあり(独裁政権にはありがたいこと)、コメディーでもあるため検閲を軽く通過した今作は、スペイン全土で公開されました。

耳の不自由な村長役でしゃがれ声の José Isbert の名演にも注目です。
http://es.wikipedia.org/wiki/Jos%C3%A9_Isbert

アンダルシア風と書きましたが、南部に位置するアンダルシアは色で言うと青と白。
青い空、家の壁は白く花が飾られているイメージがあると思います。また、「影」をつくるため、道幅が狭くなっています。

一方、舞台になっている北西部ビジャール・デル・リオは、乾燥地帯なため色は茶色。道幅が広くなっています。
同じスペインでもこれだけ文化が違うことがわかります。


ちなみに今作は日本において劇場公開はされず、京橋フィルムセンターで開催された「スペイン映画の史的展望〈1951~1977> 」 (83.10.9~11.11/フィルムセンター) で上映されたのみ。かな。


監督:ルイス・ガルシア・ベルランガ Luis García Berlanga
製作年:1952
分数:75 minutos
脚本:Juan Antonio Bardem, Miguel Mihura y Luis García Berlanga
キャスト:José Isbert, Lolita Sevilla, Manolo Moran, Alberto Romea, Elvira Quintillá, Luis Pérez de Leon, Félix Fermández
ジャンル:Comedia


この歌が劇中何度も繰り返されるため、口づさんでしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=6qbPazY5hAI
(こちらで映像が見れます)

歓迎歌
Los yanquis han venido,
olé salero, con mil regalos,
y a las niñas bonitas
van a obsequiarlas con aeroplanos,
con aeroplanos de chorro libre
que corta el aire,
y también rascacielos, bien conservaos
en frigidaire
ESTRIBILLO
Americanos,
vienen a España
guapos y sanos,
viva el tronío
de ese gran pueblo
con poderío,
olé Virginia,
y Michigan,
y viva Texas, que no está mal,
os recibimos
americanos con alegría,
olé mi madre,
olé mi suegra y
olé mi tía.
El Plan Marshall nos llega
del extranjero pa nuestro avío,
y con tantos parneses
va a echar buen pelo
Villar del Río.
Traerán divisas pá quien toree
mejor corría,
y medias y camisas
pá las mocitas más presumías.

震災映画特集 in マドリード (2)

作品の上映は、マドリード州文化局ホールという文化イベントが行われている会場で行われました。マドリード州は宣伝面で広いネットワークを持ち、ゴヤ賞関係の試写も行われている会場であり、中心街なのでここを選びました。

マドリード州文化局
マドリード州文化局正面玄関

国際交流基金のフラグ
国際交流基金のフラグ


マドリードにある国際交流基金日本文化センターは、上映・上演ホールを所有していないため、地元にある団体と協力して実施していかなれければなりません。今回は、震災関連の上映であるため、マドリード州文化局の全面的な支援・協力を頂き、初日のセレモニーには局長にもご来場いただきました。

セレモニー1

セレモニー2
自宅で何度もスピーチを練習しましたが、やはり噛んでしまいます…。

この企画の目玉は、やはり日本からのゲスト『相馬看花 奪われた土地の記憶』の松林要樹監督の上映後の質疑応答。松林監督とは、昨年の東京国際映画祭期間中に開かれたパーティーで知り合い、自作のDVDとチラシをもらったことが私の頭の隅に残っていました。震災関連特集の作品集めをするなかで、自宅にある机の目の前にまさにそのDVDを目にし、すぐに拝見。監督の真摯な姿勢に共感を覚え、また山形国際ドキュメンタリー映画祭での評判も良かったことも招聘を後押ししました。

共感したのは私だけでなく、アメリカ・ミシガン州立大学のマーク・ノーネス教授もこの作品の上映と監督招聘を私たちとほぼ同時期に考えていました。監督には大きな負担でしたが、シカゴ、アン・アーバー、マドリードの3箇所を6日間の強行スケジュールで廻っていただきました。帰国後はそのまま福島県・相馬入りとは! 若い監督の行動力は違います。

3月13日(火)早朝にマドリード空港に到着した松林監督と宿泊ホテルで合流し、監督はそのまま夜の上映まで休息するかと思いきや、時差ぼけを解消するため観光するとのこと。これまた若さに驚かされました。マヨール広場、ソル広場を徒歩で観光し、ランチはパエージャでご満悦。午後一に保守派の全国紙ABC新聞の取材を受け、その後はマドリレーニョ(マドリッ子)の憩いの場・レティロ公園まで散歩し、本番へ突入。

ABC新聞
翌日に掲載されました!

100席の会場は6割ほど埋まり、ABC新聞記者Luis Conde Salazar氏の司会で始まり、日本の現状や震災時でも笑顔でいられる日本人の精神面について、具体的に真摯に答えていました。私は主催者の一人でもあり、「帽子脱いで」「挨拶はきちんと」などと松林監督の小うるさいマネージャー役をし緊張していたので、監督が答える内容に集中できずにいました。でも「自分が原子力発電に無関心であったことへの責任を感じてこの作品を作りました。」という彼の言葉に、監督としての作品作りの姿勢を改めて確認でき、これからも彼を応援していこうと思いました。それは私だけでなく、来場してくれた私の教授や友人も異口同音に言っていました。

松林監督Q&A

松林監督は会場出口に立ち、会場を立ち去るお客さん一人一人へ挨拶し、つたない英語で言葉を交わしていました。質疑応答もそうですが、個別に観客と言葉を交わすことが作り手には一番の栄養になるようです。
上映後には、交流基金所長自らが案内してくれた魚介類の美味しいレストランへ。松林監督は大業を終えて安心したのか、目をこすりながら赤ワインに舌鼓。翌日は、美味しい料理を目の前にして食べられなかった自分を悔いていました。

松林監督マヨール広場
マヨール広場で一休み。昼間に飲むワインはうまいです。

気になる全体の観客動員はキャパ数の半分の50%。労力と時間を結構費やしたイベントだったので、私としてはこの結果は惨敗です。Filmotecaの観客を見て思うのが、スペイン人はドキュメンタリー映画にはあまり抵抗がないようです。宣伝不足としか言えないでしょうね。今後の課題です。

昨年11月から準備を進めていた上映会を3月17日に終了し、今は100%スペイン映画の研究にシフトチェンジ。日本でスペイン映画の紹介ができる日を願い、セマナ・サンタ(イースターホリデー)はマドリードに留まり、スペイン映画漬けの日々を送ることになりそうです。

震災映画特集 in マドリード (1)

スペイン滞在も70日目。後半を迎えました。
ほとんどブログを更新していなかったことに気づき、週に1回は更新しようと決めましたので、お付き合い宜しくお願いします。

さて、3月7日から開催されている国際交流基金マドリード日本文化センター主催の震災映画特集「11.3: Japón, en el camino de la superación(直訳: 3月11日:日本、克服への道)」をお手伝いしています。いくつかプログラムが分かれており、私は「(1) ドキュメンタリー映画上映:被災地に寄り添って」の5作品を担当しました。

この企画は、まだ私が日本にいた11月末ごろに、マドリード日本文化センター所長に提案したことから始まりました。
マドリードにいて映画の上映に全く携わらないのはどうなのかと貧乏虫がうずき、震災から1年目となる3月なら、少しは現地の生活に慣れた頃だと考えたのです。

所長はすぐにこの企画に同意してくださり、作品集めや選考を頼まれました。年末年始や勉強の合間をぬって作品を観る中で気づいたのは、それぞれが震災を体験 し、それぞれのストーリーが映画になっていることでした。このイベントでは、マスコミ等から報じられるステレオタイプな映像(瓦礫にまみれた町並み、白い 防護服の人々、苦しみ涙する人々)だけではない、それぞれのストーリー、幅広い作群をスペイン語字幕で紹介したいと思いました。素材の取り寄せやゲスト交渉などは、これまで通りの仕事と同様なので順調に段取りができ、加えて優秀な基金のスタッフのお蔭もあり、かなりスムーズに進んでいました。

ところが、開催3日前になり、「緊急」のメールが入りました。日本から取り寄せた某作品(ブルーレイ)に、制作会社がスペイン語字幕をミックスさせようとプ レイしたところ、違う作品だったという、“字幕制作上おかしてはならぬミス”。この事態にはさすがに「この作品は2週間近く前から渡していたのに、何を今 更!チェックしなかったの?」と憤慨してしまいました。
作品を間違えて手配した提供者にも問題はありますが、受理したディスクをすぐに確認しなかったこちらも不手際があったと思い、「3日前かよ…」と、心のなかでつぶやきました。

すぐに提供者へ電話して、ブルーレイを再送してもらうと同時に、Quicktimeでデータを手配してもらうことに。10年前であれば、ディスクの到着を待 つことしかできませんが、文明の利器の発達によりデジタル素材をダウンロード。時間は結構かかりましたが、送付するよりは2日ほど短縮できるこのすごさ! 連絡を受けてから、素材が無事にダウンロードできて内容を確認するまでの2日間は、気が気では無く、それは他のスタッフも同様でした。特に字幕制作会社の担当者は、スペイン人には珍しく真面目な青年で、自身が映画祭を運営していることもあり、心の痛みと気がかりが倍増していたよう。素材が届かない夢を見て、うなされたと漏らしていました。
「まっ、”Festival”だから色々あるよね」と言うと、彼も私もニヤリ。国を超えた映画祭の修羅場をくぐり抜けた者だけが判る言葉でした。

公式サイト
http://fundacionjapon.es/Arte.sca?id=10#/Idioma.sca?lang=jp

チラシ
follete.jf


★担当作品★

●『相馬看花 奪われた土地の記憶』 監督:松林要樹
●『3.11 A Sense of Home Films』
監督:ビクトル・エリセ、河瀬直美、ジャ・ジャンクー含め21名
●『トーキョードリフター』 監督:松江哲明
●『雪海』 監督:大竹暁
●『なみのおと』 監督:濱口竜介、酒井耕
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